料理を始めた理由。その①、おばあちゃん。実家の目の前には本家があった為、末っ子の私は、おじいちゃん・おばあちゃんによく可愛がってもらった。おばあちゃんは、お掃除好きのお料理好き。年末になれば手打ち蕎麦を作ってたし、漬物も自分で漬けてた。
おばあちゃんの作る餃子とチャーハンが大好物だった私。小さいながらにどうやって作るのか、とても興味が湧き、よく作り方を観察してた。成人した後、東京から友達が本家に泊まりに来た際には、旅館の様な御膳で朝食をおもてなしてくれた。おばあちゃんの味・・・忘れなれない。
その②。イギリスに住む前に、オーストラリアに住んでいた事がある。ご存知の通り、海外で日本食を揃えるのは大変難しく、薄切り肉や、新鮮なお魚なんてめったに手に入らない。そんな環境で、スーパーマンに出会った。
元々、料理人だったとは聞いていたけど、シェアメイトの友達が、彼の作る料理は世界一うまい!と言ってて、いい意味で、おおげさな人だなぁ~と思っていた。そんなスーパーマンの料理を食べる機会が出来て、お邪魔してびっくり仰天!!!まず、料理をしている時の真剣な眼差し。眩しかった!!そして食してもっとびっくり仰天!!牛タンシチュー・カニクリームコロッケ・・・・美味しすぎて、みんなで大笑いしながら食べたあの日々の事、今でも鮮明に覚えている。
そんなスーパーマンは、案の定、日本に帰国して大成功を納め、神楽坂でARBOLという、屋上に農園があって、そこで採れた採れたて野菜を提供するという素敵なレストランの経営者である。必ず食べに行きたい。
その③。ロンドンの料理の先生と呼ばせていただいている、いっちママ。お父様がフレンチレストランのシェフと聞いて、全然びっくりしない。ここイギリスの貧粗な食材で、あそこまで手掛けられる技とスキルは幻。
作業は完璧で細かく、おかずはもちろんの事、ケーキなんかもプロ顔負け。私の得意料理の何品かは、彼女のレシピから真似している。胡麻タンタン鍋・パスタで作る焼きそば・ムール貝のワイン蒸し・抹茶ロールケーキ。どれをとっても最高のお味。
ロンドン在住の頃、私の誕生日に作ってきてくれた、本格を越えたバースデーケーキ。華やかで、可愛らしくて、美味しかった。あの時の感動。今、思い返しても涙が出そうになる。
私が料理を作ったり、人をもてなすのが好きになるのに、大きな影響力となった人達。感謝の気持ちでいっぱい。これからも、人を喜ばせ、幸せにする料理作りに励みたい。
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